ムムイェ族　稀少なVaboマスク　m_029

ナイジェリア東部、タラバ州奥地の南べヌエ川の岩山に住むムムイェ族によって作られた頭上に被るタイプのものでVaboマスクと呼ばれるものです。

ムムイェの居住地域は外からのアクセスが難しく、1950年代末頃まで比較的外部との接触が少なかったため、伝統文化をより色濃く残しているとされます。

ムムイェ族というと、人物を細長くデフォルメしたような木像が一般に知られておりますが、こちらのマスクはあまり出回ることがない稀少なアイテムです。

その大きな目はくり抜かれています。怖いようなかわいいような、まるでイモムシのような特徴的な造形をもつものです。

祖先の霊や精霊を象ったといわれるムムイェの木像と同様に、こちらのマスクもこの世とあの世とを行き来できるような存在のイメージを具現化したものとして儀式使用されたものと思われます。
（参照サイト「アフリカンアート ムムイェの木彫」「アフリカ美術講座」）

1本の木から削り出して作られた雰囲気のあるマスクです。時代を経て使用されてきたことを思わせる表面のスレ・ワレ・ヒビ等のダメージがあります。

ムムイェ族の伝統をいまに伝えるオリジナルのマスクです、その独特の存在感・稀な造形・佇まいをどうぞお楽しみください。

●原産国
ナイジェリア Nigeria

●部族
ムムイェ族 Mumuye

●サイズ
横　約36cm

●年代
1950年頃

●重さ
約　1.0kg