ムムイェ族　Vaboと呼ばれるマスク　m_110

ナイジェリア東部・タラバ州奥地の岩山に住むムムイェ族の「Vabo」と呼ばれるマスクです。

ムムイェの居住地域は外からのアクセスが難しく1950年代末頃まで比較的外部との接触が少なかったためいまなお部族の伝統を濃密に残しているといわれています。

ムムイェというと人物を細長くデフォルメしたような木像がよく知られているかと思います。

しかし、ほとんど流通しないため知られていませんがVaboと呼ばれるこのような異様なフォルムを持つマスクが存在しています。

祖先の霊や精霊を象ったといわれるムムイェの木像と同様にこちらのマスクもこの世とあの世とを行き来できるような存在のイメージを具現化したものとして儀式使用されたものと思われます。

丸くくり抜かれた目を持ったイモ虫のような姿です。ヘルメットのように頭に被るタイプのものです。こちらはやや小ぶりなサイズです。

●原産国
ナイジェリア Nigeria

●部族
ムムイェ族 Mumuye

●おおよそのサイズ
幅 16.0 cm × 奥行 29.5 cm × 高 14.0 cm

●年代
不明

●素材
木、カオリン顔料、防腐剤?

●来歴
Ex. Private Collection