マクア族　黒い顔でとぼけているマスク　m_115

モザンビーク内のザンベジ川北側のナンプーラ州やタンザニア南部に居住するマクア族のマスクです。

レガ族（Lega/Congo）のマスクと似ているようで異なる点としてマットな黒で表現された顔色と立体の作りが挙げられます。

とぼけ顔で単調そうに見えますが直線的で迷いのないシャープさがあります。マクア族ならではの立体表現が見受けられる味わい深い部族作品となっています。

とろんとしたような目でなにを考えているのか分からない「異質者」の雰囲気を漂わせています。

ちなみに、かつていくさに長けていたマクア族の男性は「上の歯にも下の歯にもやすりをかけ、釣り針の如く尖鋭ならしめている。鋭利な鉄器を用いてみずからの肉を切り裂き、身体中に彩色を施す。」といったことをしていたのだそうです。

マットな質感の黒い顔料で塗られています。ざくざくと小気味良く彫られた裏面もいい感じかと思います。

●原産国
タンザニア Tanzania

●部族
マクア族 Makua

●おおよそのサイズ
（本体）h29.0 cm、w19.0 cm

●年代
-

●素材
木、顔料

●来歴
Ex. Private collection