セヌフォ族 オラクルフィギュア　f_076

コートジボワールに住むセヌフォ族から特別なお人形をご紹介します。

「Oracle figure」「Kafigueledio」と呼ばれているものです。

＜お告げを下す者＞＜真実を話す者＞または＜本当のことを言っている者＞としてセヌフォ族で有名なお人形です。目に見えない精霊をのり移らせて、視覚的な表現を可能にするといわれていて呪術（主に占い）に使用されます。

「悪行」や「虚偽の証言」および「過失」を発見するために占いに使用されます。セヌフォ社会の治安や伝統を維持するための大切なお人形です。

汚れたぼろぼろのズタ袋に包まれて窒息しないか心配ですが平気なお澄まし顔です。たしかにウソをつかない正直者の顔をしているように思えてきます。

腕がどうしてここまで長い木の枝で表現されているのか不明です。

（新しい情報が入り次第、こちらの人形についての説明を更新していきたく思います）

追記：どうやらその長い木の腕を動かして占いをするようです。

セヌフォ族のすべての人間に影響を与える可能性を持っているためか普段は小さな小屋の中に隠されています。このお人形を扱えるのは、部族のなかでも最も賢明なシニア男性（それに、ごく一部の女性のメンバー）に制限されています。

「Oracle」＝お告げ（ご神託）を人々に下す存在として神聖なものとされる一方、超存在として恐れを抱かれているものと推測されます。怖さと同時にかわいらしいフォルムをしたこの世のものではないものです。

呪術（占いや儀式）に使用された雰囲気がいまも生々しく立ちこめています。「モノ」というより生きているような気さえしてきます。夜になるとトコトコと歩きだして、枕元で何事かのお告げをつぶやきそうな不気味さがあります。

●原産国
コートジボワール Cote d'Ivoire

●部族
セヌフォ族 Senufo

●おおよそのサイズ
h42 cm

●重さ
1.2 kg

●年代
推定1960年以降

●来歴
Ex. in situ(現地収集)
Ex. Private Collection