ドゴン　同心円の扉　o_217

ドゴンの人々の住むマリ共和国・バンディアガラの崖で見つかった木の扉です。

バンディアガラの崖のトロ地方（region du toro）で作られた古いもので、手作業で鍛造した鉄のクリップと木の棒で結合した木製パネル2枚で構成されています。しっかりと固定されているものではないため、多少ぐらつきがございます。

こうしたサイズ感のものは各家庭の穀物倉庫にある窓のような開口部に取り付けられるタイプとなります。

原初の祖先の姿、カナガの仮面、太陽、トカゲ、生活情景といったモチーフが彫られるものが多く、穀物倉庫を守る神聖で象徴的な役割を果たしています。

こちらの扉には「聖なる星」としてドゴンの神話に登場したり、60年に一度の儀式であるシギの起源とされる「シリウス」が彫られています。
ドゴンの岩絵（掲載最後の写真）に見られるように、シリウスは常に複数の同心円で表現されています。

同心円のデザインを施された扉の類型はほとんど見られないことから、ドゴンの信仰にまつわる大切な場所（ホゴンの住居や祠）に使用されていた可能性が高いと考えております。

1960年代収集のフランスのプライベートコレクションより、ン・マへとやってきた確かなお品です。

＜参考サイト/参考写真＞
ドゴン族 - Wikipedia
ドゴン族の神話 - Wikipedia
カナガ - Wikipedia


●原産国
マリ共和国 Mali

●CULTURE
ドゴン Dogon

●本体のおおよそのサイズ
h54.0 cm、w42.0 cm

●素材
木、一部金属

●重量
約3.0kg

●推定年代
1960年以前頃

●来歴
EX. in situ.
EX. private collection(fr)

●スタンドの有無
無 - 自立しません

●商品数
1点

【重要】
＊こちらの商品にスタンドは付属しません。
＊経年使用による木と金属の劣化・色落ち・キズ・スレ・汚れ・ワレ・欠けといったダメージ等がございます。