ヨルバ エグン像 f_156
祖先の霊「エグングン」(ヨルバ語:Egúngún、別名:Ará Ọ̀run=死者の集団、Power concealed=隠された力)の木像です。
エグングンは西アフリカ(主にベナンやナイジェリア)のヨルバの人々に伝わる祖先崇拝のための仮面舞踏会、あの世から戻ってきた祖先の集団、または祖先そのものを指します。
なお、「エグン」(Eégún)は短縮形でエグングンと同じ意味を持ちます。
ヴードゥー教の発祥の地とされるベナンのウィダーで行われるお祭りや死者を偲ぶ行事などに現れて、追悼、祝福、警告のパフォーマンスを行うとされます。
本体は何層にもレイヤードされたカラフルな垂れ幕の布で完全に覆われています。毎年新しい布が追加されることも珍しくないため、層になった布を調べることで仮面舞踏の年代が分かる場合もあります。
ヨルバの信仰では「裸」の状態は幼児、狂気、または社会的責任の欠如と同義とされていて、より凝った装いは社会的権力と威信を反映しています。
動物、星、太陽、月など、様々なモチーフは美意識に基づくものであり、特定の象徴性を持つものではないようです。
こんもりと集積した布に祖先の霊が憑依して動きはじめたような、「存在」(ある)と「非存在」(ない)の中間でふわふわする「半存在」です。
顔や全身まで布に覆われている荘厳で重層的な見た目に反して、垂れ幕状の布に空気を含ませてくるくると舞い、「祝福のそよ風」(Breeze of blessing)を起こします。
観客と追いかけっこをするときには、「マリオット」(maliot)と呼ばれる従者が棒で追い払うようなジェスチャーをして観客がエグングンに触れないようにするようです。
それは、神聖な存在である一方で、エグングンに触れると生命に危険が及び、良くないことが起こると信じられているためです。
エグングンはただの布の装い・衣装ではなく実際に祖先(死者)が現世に戻ってきた姿であり、その神秘に触れることのできるのは、選ばれた男性たちだけであると考えられています。
ですが、一部の男性たちの他に唯一「リヤ・アガン」という年配の女性だけがその神秘に踏み込むことができるといわれています。
今回、そんな布と謎に包まれているエグングンをモチーフにした木製フィギュアを手に入れました。
顔を隠す布のデザインなど凝っていて、あやしげな存在感はエグングンそのものです。おへそや背中によく分からないキャラクターが付いており、ポップなアートフィギュアといった印象となっています。
エグングンの衣装(抜け殻?)が市場に出回ることもありますが、こうした木像は極端にローカルなもののようで類型はほとんど存在しないように思われます。
40年以上も前のものとなり、色落ち、ヒビ、欠けといった経年のダメージがございます。
いまにも「祝福のそよ風」を繰り出しそうなポーズをしています。身近に置いておくと、不思議な風に包まれるかもしれません。
どこにでもいそうでどこにもいないラスボスの佇まいです。
<参考サイト>
Egungun - wikipedia
ヨルバ人 - wikipedia
ブードゥー教 - wikipedia
Egungun Masquerade Dance Costume - noma.org
【閲覧注意】黒魔術?ベナンの謎多きブードゥー教の祭り『エグングン』 - earth-festival.com
<参考動画>
Egungun or Les Revenants are real persons - youtube
西アフリカのベナンで行われるブードゥー教の祭り"エグングン"- youtube
●原産国
ベナン、ナイジェリア Bénin, Nigeria
●人々
ヨルバ Yoruba,
●本体のおおよそのサイズ
h29.5 cm × w22.0 cm × d13.0 cm
●重さ
-
●素材
木、ペイント
●年代
1960-1980年頃
●来歴
Ex. in situ
Ex. gallery collection(FR)
●スタンドの有無
無
●商品数
1点
【重要】
*こちらのお品にはスタンドは付属いたしません
*経年によるヒビ・ワレ・色落ち・欠け・スレ・汚れ等のダメージがございます
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