ドゴン 古い梯子 o_221
マリ共和国・バンディアガラの断崖に居住するドゴンの村で使われた古い梯子です。パワーの漲る極太ボディの大きなサイズです。
ドゴンの生活に欠かせない「梯子」や、トグナ Toguna と呼ばれる村の集会所を囲む「柱」としてドゴンの人々を見守ってきたものと推測しています。
トグナ は村の中央に非常に低い屋根で建てられており、(日本の茶室のように)訪問者に立つのではなく座ることを強いるというはっきりとした目的があります。これは議論が白熱したときに暴力が起きることを避けるためです。
トグナは村の長老たちがコミュニティの問題について話し合うために使われますが、避難所(トグ=避難所 + ナ=大きい/偉大/母、トグナ=偉大な避難所)としても機能します。
ちなみにトグナの柱は両性具有の祖先信仰に由来するものといわれています。
他にも屋内で行われる種まきの時期の暦に関連する「儀式道具」として使用されたのかもしれません。いずれにしても、多用性を備えた特別な梯子であることに間違いはなさそうです。
梯子として使用されたことによるてろっとした摩耗、経年によるとろみのでた木味、一部にウロのような穴がございます。
本体と台座には何世紀にもわたって風化した痕跡が見受けられます。
「梯子」「柱」「儀式道具」といったシチュエーションに対応できる、用途に限定されない稀有な存在となっています。巨木1本から丸ごと削りだされた佇まいは圧倒的で、御神木といったような雰囲気を漂わせています。
<参考サイト/参考画像>
ドゴン族 - ウィキペディア
ドゴン族の神話 - ウィキペディア
Toguna - ウィキペディア
John A. Buxton on X - 参考画像
Paul Julien (1901-2001) Nederlands Fotomuseum - 参考画像
●原産国
マリ共和国 Republic of Mali
●CULTURE
ドゴン Dogon
●本体のおおよそのサイズ
h115cm
●重量
(台座含め)30kg以上
●素材
木
●推定年代
-
●来歴
EX. in situ.
EX. gallery collection(de)
●スタンドの有無
有 - 本体と固定された専用スタンドが付属します
●商品数
1点
【重要】
*掲載写真の鉄製スタンドが付属します。
*ドゴンでの使用痕跡の他、経年風化、亀裂、ワレ、キズ、ウロ、汚れ等のダメージがございます。
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