レガ族　3つの顔が重なり合ったマスク　m_065

コンゴ民主共和国・タンガニーカ湖の北西に住むレガ族の手による、3つの顔が重なるように表現されたマスクをご紹介します。

長老をトップに据えた成人した男性のみで構成される結社＝ブワミ（Bwami）の通過儀礼などの儀式に使用されるものをはじめ、結社内のランク（階級）を示す目印として重要な役割を果たします。

こちらのマスクは、サイズ・特異な造形から高い階級に属するメンバーのものだったと思われます。

他のアフリカ文化に登場する多くのマスクとは異なり、レガ族は顔の前にかざすように手で持って使用されるといわれています。

さまざまな役割を持たされているレガ族のマスク、中には儀式の間、その場を囲む柵に掛けられておくだけのマスクもあったりします。

こちらは海外のギャラリーで見つけたもので、3つの顔が重なるような独特の表現が魅力です。

●原産国
コンゴ民主共和国 R.D.Congo

●部族
レガ族 Lega

●サイズ
高…約28.5cm　幅…約19.0cm

●製作年代
1950年頃（推定）

●来歴
Ex. Private Collection