フォン族　アセンと呼ばれる鉄祭壇にいた動物　o_092

西アフリカに位置する南北に長い国＝ベナン共和国のフォン族から「アセン（ASEN）」と呼ばれる鉄の祭壇の一部だった小像をご紹介します。

フォンの家庭が所有するもので「アセン」＝「メモリアル・スタッフ」と解釈される場合があります。アセンは庭に作った小さな建物（祠）に祀られるものです（日本だと仏壇に近いかもしれません）。

葬儀はフォンの人々にとってとても大切な行事でドラムやダンスによる喪が数日間続けられます。アセンは生きている者と死んでいる者を繋ぐ役割をするものとされ、先祖崇拝を象徴するアイテムのひとつです。

ちなみに家族の中の年上の女性がアセンのお世話をするそうです。

こちらのアイテムは、アセンの一部でおそらくカメレオンをかたどったものだと思われます。カメレオンは神の使いとしてアフリカのいろいろなシーンに登場するモチーフのひとつです。

角のようなものが2本ちょこんと生えていて、いたずらな顔をしていてかわいらしいです。

●原産国
ベナン共和国 Republique du Benin

●部族
フォン族 Fon

●サイズ
高さ 約 8.0 cm

●年代
1950年-1970年頃