バマナ族　抽象的な象のマスク　m_114

マリ共和国に住むバマナ族から象を抽象化したマスクです。

バマナ族にはいくつもの秘密結社が存在していてマスクのバリエーションも豊富です。こちらはおそらくコノ結社のマスクの一種と思われます。

流通の極めて少ない「象」をモチーフにしたものです。長方形に角ばった大きな象のマスクが知られますがこちらは抽象表現をさらに高度に押し進めたようなフォルムとなっています。

大胆な抽象表現で象の長い鼻が思い切り短いです。サイズも小ぶりのためもしかしたら生まれたての子象を表現したものかもしれません。

長方形の目のフチがギザギザしていたり、口が丸かったり、おでこから鼻筋のラインが立体的だったりと特徴的な表現が巧みに盛り込まれています。

シンプルに抽象化されてシャープになった象のマスクです。象のマスクとしてはやや小ぶりで、生まれたての子象といった雰囲気が少しあります。海外のコレクターから譲り受けたものですが、そこまで古いものではないようです。

●原産国
マリ共和国 Mali

●部族
バマナ族 Bamana

●おおよそのサイズ
（本体）h 32.0 cm、w 14.0 cm

●年代
-

●素材
木、顔料

●来歴
Ex. Private collection