バウレ族　穏やかなヘルメットマスク　m_058

西アフリカはコートジボワールに住むバウレ族の手による、おわんのような丸い型をしたヘルメットマスクをご紹介します。

こちらのヘルメットマスクは部族社会の安定と政治的秩序を維持するための様々な儀式に使用されていたものと思われます。男性のみが所属できる秘密の結社によって取り扱われてきました。

結社の一員（ダンサー）が頭にすっぽりと被り、さらに、布やラフィア繊維といったものをマスク下部の穴に通して完全に全身を覆い隠し、その正体を不明にします。

1本の木から切り出されたものです。マスクの周辺には幾何学的形状が刻まれており、白・赤・青とさまざまな色で塗られています。マスクの上にはちょこんと動物が乗っています。

てろんとしたような顔をはじめ全体的によく使い込まれたような木の質感です。儀式使用による割れを金属によって修理してあります。

●原産国
コートジボワールCote d'Ivoire

●部族
バウレ族 Baule

●サイズ
幅 約 23.0cm

●製作年代
1940年頃