バウレ族　100年が過ぎて黒い鉄槍　o_114

100年以上も前にバウレ族が使用していた鉄の槍です。

これだけ時代のあるものがアフリカの部族から見つかるのは非常に稀なことです。たいていが風雨に野ざらしにされることで原形をとどめないほど浸食されて朽ち果ててしまいます。

幸いにも朽ち果てるちょっとまえにコレクターの手に渡り、こうして姿を留めることができました。

長い時間をかけて吸い込まれそうな黒い肌となったものです。

鋭利な道具は扱いに慎重になりますがこちらは全体にクテっと角がとれているので多少は安心して飾ることができるかと思います。

写真では表現しきれない鉄の質感があります。

時間の経過が境界線をあいまいなものにして空間に溶け込むようなフォルムとなったことと対照的に存在感のある黒さが目を引くオブジェとなっています。

＜参考記事＞
「世界一黒い物質」、英企業が開発（CNN.co.jp/2014.07.18）

●原産国
コートジボワール Cote d'Ivoire

●部族
バウレ族 Baule

●製作年代
（推定）100年以上前

●おおよそのサイズ
H38.5 cm　W（最大）6.0 cm

●来歴
Ex. in situ
Ex. Gallery Collection