コートジボワールに住むクランゴ族の極めて稀少なブロンズの座像です。

クランゴ族による人型のブロンズ像をみかけることはあるものの、このタイプの類型は極端に少なく正体はほとんど分かっていません。

流線形で逆三角の2つの頭を正面に向けてすっと正座しています。

爬虫類みたいな2つの頭部を持っていて、それでいて正座している姿が異形ぶりを引き立てています。

大層らしさのない素朴なブロンズのアブストラクトです。床の間に座らせてみてもずっと昔からそこにいた顔をして案外なじむかもしれません。

50年以上前に現地で収集（in situ）されたお品です。ブロンズの質感がどんどん渋くなっていきそうです。

ほとんど出回ることのない謎の多いブロンズ像です。サザビーズによればこのタイプのものは「おそらくすべて同じ創設者fondeur（呪術師?）による作品」とのことですが詳細は明らかにされていません。

もし詳しい方がいらっしゃいましたらどうか情報をお寄せくださいませ。

＜参考サイト＞
「Figurine en "bronze", Kulango, Cote d'Ivoire」（sothebys.com）

●原産国
コートジボワール Cote d'Ivoire

●部族
クランゴ族 koulango

●本体のおおよそのサイズ
h12.0cm、w(最大)6.5cm

●重さ
454g

●年代
50年以上前

●素材
ブロンズ

●来歴
EX. Collected in situ.
EX. gallery collection(fr)