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マハファリ族 手をつなぐ墓標 f_120

マハファリ族 手をつなぐ墓標 f_120

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マダガスカルの部族の墓標を手に入れることができました。

マダガスカル南部に住むマハファリ族の墓標です。村の外にあるお墓にいくつも立てられる柱のようなもので「アロアロ」と呼ばれています。

こちらは1940年頃にトゥリアラのベティウキ地方でみつかりました。アロアロの柱のてっぺん部分にあたります。ちなみに、「アロ」という言葉はマダガスカル語で「仲介者」または「メッセンジャー」を意味するようでアロアロは故人が祖先のコミュニティに参加するのに役立つ可能性があるといったことが wikipedia に書いてありました。

謎めいた2人が(目はないけれど)見つめ合い手をつないでいるように見えます。

マダガスカルの太陽や乾燥した気候にさらされて顔はのっぺらぼう、それどころか体までのっぺらぼうの姿となっています。かつては彩色されていたと思いますがいまは地衣類が付着していた痕跡を見るばかりです。

代々伝統的な技術を受け継いだ職人がこうした墓標=アロアロを生み出しています。

とあるマダガスカルの職人は「わしの父は、ウシ1頭とひきかえに彫刻を作って暮らしてきた。わしの彫刻は、海外でも高く評価されているので、ウシ1頭よりも高いよ。」(「墓標を刻む」国立民族博物館アーカイブより)と自慢気に語っています。

アロアロは新しい世代によって作り直されたり追加・更新されていきます。柱としての機能を持たなくなった古いものは家族が持ち帰ったり、そのまま土に還ったり、壊されたりします。アロアロには価値があるため家族によって売られる場合もあります。

しかしときに家族は「祖先の精神を所有するため」「祖先の秩序から個人を追放するため」といった理由から柱を中心から分割します。その一部を粉砕してお薬のようなものを作ったりお守りに使用することもあるらしいです。

1896年にフランスが植民地化したことでアロアロが「発見」され、一部のマニアが価値のあるものとして取引するようになりました。そしていまでは盗難されるという事態が起きてしまっています。土に還ったり、家族のお薬やお守りになったり、盗難されたりと、さまざまな要因が重なり手に入りづらいものとなっています。

非常に密度が高く希少で神聖な木材 Mendorave から彫刻されているといわれています。

たしかに硬質で密度のある1本の木から削り出されているようですっかり乾燥している割には手に持つとそれなりの重さ(670gくらい)を感じます。下部のカット面から木の密度の高さが窺えるように思います。

「日本民藝館」や「古道具坂田」での紹介により日本でもじわりじわりとマダガスカルの部族作品や情報が広まっているように思います。

マハファリ族の墓標のてっぺんで手をつないでいた像です。マダガスカル南部の乾燥した気候がゆっくり長期にわたって浸食したことでオリジナルのテクスチャが生まれています。

<参考サイト>
墓標を刻む - 国立民族博物館アーカイブ
Aloalo - Wikipedia
Burial - Madagascar - australianmuseum.net.au
Aloalo, Mahafaly Sculptures Of The Efiaimbelos - artmap.com
South-Western Madagascar - PDFが開きます sulama.de

●原産国
マダガスカル南部 Southern Madagascar
トゥリアラのベティウキ地方 Betioky Region, Tulear

●部族
マハファリ Mahafaly

●本体のおおよそのサイズ
h23.0 cm、w15.0 cm

●重さ
約672 g

●材質
木、地衣類の付着跡

●推定年代
1940年頃

●来歴
EX. in situ.
EX. gallery collection(de)

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