バマナ　イボのボリ　o_237

マリ共和国中央・セグー地方で発見されたパワーオブジェクト「ボリ」（Boli）です。

バマナ（Bamana）の秘密結社「コノ」（Kono）が儀式に用いたものです。

バマナの人々は近年までイスラム化に抗い続けたため、改宗した近隣部族から「異教徒」「不信心者」と呼ばれて異端視されてきた人々です。そのため土着の信仰がいまも受け継がれていて、高純度なプリミティブの現れといえる野生のボリが生み出されています。

精神的な利益をもたらすとされる「Nyama」の超自然の生命力＝パワーをお尻から吹き込み体内に溜めてコントロールするために用いられるオブジェクトです。

Nyama を手なずけて閉じ込めるためか、特定の強力な素材（コーラナッツの噛み物、ミレットビール、蜂蜜、金属、植物、キビ、動物の一部）をその内部に埋め込んでいるとされます。

「The Making of Bamana Sculpture」という本の著者であるSarah C. Brett-Smith 氏によれば、これらのボリは「霊界からのパワーを集中させるために、コモ族の高位の男性メンバーが使用していた」ものです。

さらに、「ボリと呼ばれるオブジェはかつてバマナ村の儀式生活の中心的役割を担っていた。このようなパワー・オブジェクトは、男性のイニシエーション・アソシエーション（秘密結社）が所有するもので、そのメンバーは数十年にわたるイニシエーション・プロセスを経る。やがて彼らは秘教的な知識を得るようになる。」といいます。

頭部に羽毛の付着（髪の毛のようになっていて雰囲気があります）や献酒の痕跡が見受けられます。

村に豊穣をもたらすものなのか、無数のイボを生やした特別なボリです。

秘密結社での使用や経年によるイボの欠損（イボは取れやすくなっています）、ヒビ、割れ、表面素材の剥離、脆くなっている箇所、虫食いといったボリ特有のダメージ等がございます。

秘密結社でのみ共有されるためめったに出回ることのないものとなっています。

大きなサイズでボリュームのあるアイテムのため、梱包の準備・梱包・発送手配にお日にちを頂戴します。お届け日時のご希望に添うことができない場合がございます。予めご了承くださいますようお願いいたします。

＜参考図書＞
The Making of Bamana Sculpture: Creativity and Gender - Amazon

●原産国
マリ共和国 Republique du Mali

●CULTURE
バマナ、マニカ Bamana or Manika

●本体のおおよそのサイズ
w50.0 cm、h31.0 cm、横幅 16.0cm

●素材
泥、土、羽毛、献酒、＋複数のマジカル素材（内容は不明）

●重量
約10.0kg

●推定年代
-

●来歴
EX. in situ.
EX. gallery collection(dr)

●スタンドの有無
無

●商品数
1点

【重要】
＊こちらの商品にスタンドは付属しません
＊泥土に木をまぜてこねたような質感です
＊儀式使用の痕跡の他、ヒビ、キズ、虫食い、表面の剥離、欠損等のダメージがございます