バマナ族　黒くてぎざぎざの儀式マスク　m_097

さまざまなバリエーションのマスクを持つマリに住むバマナ族から黒くてぎざぎざした儀式マスクをご紹介します。

バマナ族はつい近年までイスラム化されるのを嫌がってきたため、すでにイスラム化されたマリンケ族などの近隣部族から「異教徒」「不信心者」と呼ばれて異端視されてきた部族です。 そのためか、先祖代々その土地に住んで紡いできた伝承がより濃くこうした造形に移り留まっているように思います。

ちなみに、バマナ族のマスクには野生動物をかたどったものも多くありそれらは豊穣性・生殖力をシンボリックに示すものとされます。

マスクのまわりがぎざぎざしていて落ちついた印象のマスクです。

●原産国
マリ共和国 Mali

●部族
バマナ族 Bamana

●サイズ
高 約 29.0 cm

●製作年代
1970年頃