マハファリ族 小屋の墓標 f_121
マハファリ族 小屋の墓標 f_121
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マダガスカルの部族の墓標を手に入れることができました。
マダガスカル南部に住むマハファリ族の墓標です。村の外にあるお墓にいくつも立てられる柱のようなもので「アロアロ」と呼ばれています。
こちらは1960年頃にトゥリアラのベティウキ地方でみつかりました。アロアロの柱のてっぺん部分にあたります。ちなみに、「アロ」という言葉はマダガスカル語で「仲介者」または「メッセンジャー」を意味するようでアロアロは故人が祖先のコミュニティに参加するのに役立つ可能性があるといったことが wikipedia に書いてありました。
入口も出口も窓もなくただ屋根があります。シンプルな小屋です。
マダガスカルの太陽や乾燥した気候にさらされてあとは朽ちるのを待つだけといった廃墟の佇まいとなっています。屋根の一部に水色の塗料が少しだけ残っていてかつては彩色されていたことが分かります。
代々伝統的な技術を受け継いだ職人がこうした墓標=アロアロを生み出しています。
とあるマダガスカルの職人は「わしの父は、ウシ1頭とひきかえに彫刻を作って暮らしてきた。わしの彫刻は、海外でも高く評価されているので、ウシ1頭よりも高いよ。」(「墓標を刻む」国立民族博物館アーカイブより)と自慢気に語っています。
アロアロは新しい世代によって作り直されたり追加・更新されていきます。柱としての機能を持たなくなった古いものは家族が持ち帰ったり、そのまま土に還ったり、壊されたりします。アロアロには価値があるため家族によって売られる場合もあります。
しかしときに家族は「祖先の精神を所有するため」「祖先の秩序から個人を追放するため」といった理由から柱を中心から分割します。その一部を粉砕してお薬のようなものを作ったりお守りに使用することもあるらしいです。
1896年にフランスが植民地化したことでアロアロが「発見」され、一部のマニアが価値のあるものとして取引するようになりました。そしていまでは盗難されるという事態が起きてしまっています。土に還ったり、家族のお薬やお守りになったり、盗難されたりと、さまざまな要因が重なり手に入りづらいものとなっています。
こうしたアロアロのほとんどが故人にまつわる生活の「日常のシーン」や「エピソード」をモチーフとしているそうです。
家や小屋といった建物は「日常のシーン」を切り取ったもので故人を思い起こさせるイメージを結ぶ記憶装置のようなものと思われます。
(それにしても屋根しかない小屋と故人がどうのようにつながっていたのか気になります。誰も入ることのできない小屋のなかには一体なにがあるというのでしょうか!?)
密度が高く希少とされる「神聖な木」(Mendorave)からアロアロは生み出されているそうです。
すっかり乾燥しているのに手に持つとずしっとした神聖な重さがあります。下部のカット面から木の密度の高さが窺えるように思います。
長期にわたってマダガスカルの風土に野ざらしにされて、塗料は剥げたけど地衣類を身につけました。乾燥した気候に浸食され続けたことにより独自のテクスチャとなった出入口のない小屋です。
<参考サイト>
墓標を刻む - 国立民族博物館アーカイブ
Aloalo - Wikipedia
Burial - Madagascar - australianmuseum.net.au
Aloalo, Mahafaly Sculptures Of The Efiaimbelos - artmap.com
South-Western Madagascar - PDFが開きます sulama.de
●原産国
マダガスカル南部 Southern Madagascar
トゥリアラのベティウキ地方 Betioky Region, Tulear
●部族
マハファリ Mahafaly
●本体のおおよそのサイズ
h23.5 x w17 x 12.5 cm
●重さ
約1720 g
●材質
木、地衣類の付着痕跡
●推定年代
1960年頃
●来歴
EX. in situ.
EX. gallery collection(de)
マダガスカル南部に住むマハファリ族の墓標です。村の外にあるお墓にいくつも立てられる柱のようなもので「アロアロ」と呼ばれています。
こちらは1960年頃にトゥリアラのベティウキ地方でみつかりました。アロアロの柱のてっぺん部分にあたります。ちなみに、「アロ」という言葉はマダガスカル語で「仲介者」または「メッセンジャー」を意味するようでアロアロは故人が祖先のコミュニティに参加するのに役立つ可能性があるといったことが wikipedia に書いてありました。
入口も出口も窓もなくただ屋根があります。シンプルな小屋です。
マダガスカルの太陽や乾燥した気候にさらされてあとは朽ちるのを待つだけといった廃墟の佇まいとなっています。屋根の一部に水色の塗料が少しだけ残っていてかつては彩色されていたことが分かります。
代々伝統的な技術を受け継いだ職人がこうした墓標=アロアロを生み出しています。
とあるマダガスカルの職人は「わしの父は、ウシ1頭とひきかえに彫刻を作って暮らしてきた。わしの彫刻は、海外でも高く評価されているので、ウシ1頭よりも高いよ。」(「墓標を刻む」国立民族博物館アーカイブより)と自慢気に語っています。
アロアロは新しい世代によって作り直されたり追加・更新されていきます。柱としての機能を持たなくなった古いものは家族が持ち帰ったり、そのまま土に還ったり、壊されたりします。アロアロには価値があるため家族によって売られる場合もあります。
しかしときに家族は「祖先の精神を所有するため」「祖先の秩序から個人を追放するため」といった理由から柱を中心から分割します。その一部を粉砕してお薬のようなものを作ったりお守りに使用することもあるらしいです。
1896年にフランスが植民地化したことでアロアロが「発見」され、一部のマニアが価値のあるものとして取引するようになりました。そしていまでは盗難されるという事態が起きてしまっています。土に還ったり、家族のお薬やお守りになったり、盗難されたりと、さまざまな要因が重なり手に入りづらいものとなっています。
こうしたアロアロのほとんどが故人にまつわる生活の「日常のシーン」や「エピソード」をモチーフとしているそうです。
家や小屋といった建物は「日常のシーン」を切り取ったもので故人を思い起こさせるイメージを結ぶ記憶装置のようなものと思われます。
(それにしても屋根しかない小屋と故人がどうのようにつながっていたのか気になります。誰も入ることのできない小屋のなかには一体なにがあるというのでしょうか!?)
密度が高く希少とされる「神聖な木」(Mendorave)からアロアロは生み出されているそうです。
すっかり乾燥しているのに手に持つとずしっとした神聖な重さがあります。下部のカット面から木の密度の高さが窺えるように思います。
長期にわたってマダガスカルの風土に野ざらしにされて、塗料は剥げたけど地衣類を身につけました。乾燥した気候に浸食され続けたことにより独自のテクスチャとなった出入口のない小屋です。
<参考サイト>
墓標を刻む - 国立民族博物館アーカイブ
Aloalo - Wikipedia
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Aloalo, Mahafaly Sculptures Of The Efiaimbelos - artmap.com
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●原産国
マダガスカル南部 Southern Madagascar
トゥリアラのベティウキ地方 Betioky Region, Tulear
●部族
マハファリ Mahafaly
●本体のおおよそのサイズ
h23.5 x w17 x 12.5 cm
●重さ
約1720 g
●材質
木、地衣類の付着痕跡
●推定年代
1960年頃
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