アダマワ　鳥のクワンダルハ（台付）　o_169

ナイジェリアのアダマワで見つかった中空の卵形テラコッタ「クワンダルハ」（Kwandalha）をご紹介します。病や狂気を特定して封じ込めることで治癒したり、占いに使われたりする奇妙な壷です。

小さめのクワンダルハは病の原因特定と治癒を目的としています。そして、病の原因が特定されるとクワンダルハの中に移して封じ込めるということです。病を具体的にして封じ込める目的のため症状に合わせて様々な形が作られています。

病だけではなく精神的な狂気、背中の痛み、頭痛、嘔吐、咳などの症状に対応して使用されます。＊地域により諸説あるようです。

伝統的な卵形のまるっこいスタイルで羽を広げています。ボディには意味ありげな文様がございます。そして、足と思われるものが1つだけピョコンと生えていてかわいらしいです。

病の特定と治癒のほかに占いにも使用されます。

占い用のものは一般的には呪術師の祠に保管されます。ちなみに、病や狂気を封じたものは自宅から離れた安全な場所に廃棄されるといわれています。

Brooklyn Museum のサイトを見ると「ロンダ・クワンダルハは癒しの占いのために使用された。」という説明があります。

人の顔や手が表現された人物像が多く見受けられますが、こちらは「鳥」を象った稀少な造形タイプです。

呪術師が占いのために使用して祠で管理していたものと推測しています。

写真にある簡易的なスタンドを付属いたします。経年使用による欠け・ヒビ・スレ・汚れといったダメージがございます。詳細は写真をご参照お願いいたします。

＜参考画像/URL＞
Brooklyn Museum
musee barbier-mueller

●原産国
ナイジェリア Nigeria, Gongola Valley, Diterra site
Cham-Mwana, Longuda

●地域・範囲
Adamawa

●本体のおおよそのサイズ
H 14.5cm, W 10.0cm, L 7.0cm

●推定年代
19th- 20th century

●素材
Terra cotta

●来歴
EX. in situ（現地収集品）
Ex. Gallery Collection

【重要】
＊こちらのアイテムには写真の簡易的なスタンドが付属します。
＊経年使用による欠け・ヒビ・スレ・汚れといったダメージがございます。